『Backlog World 2021 旅 ~Journey~』レポ①
記事内容は表題通り。
わたしはまったくのエンジニア未経験かつ、これからIT業界で働こうとしている人間で、今はモラトリアムの余りみたいな期間(要は無職)を過ごしている。
なので今のところまだBacklogというツールにお世話になったことはないのだが、後学のため参加してみようと思った。
休憩時間になるとジェイビーちゃん(で合ってますでしょうか)がふよふよしているのがとても可愛かった。
ちなみにアーカイブはこちらから観ることができます。
Backlog World 2021 旅 ~Journey~ - YouTube
さて、コロナによって変化を求められ続けている中で、様々な知見に出会うことができたこのカンファレンスはまさしく「旅」という題にふさわしいと感じた。
こちらについては運営委員長のナカミチ氏が様々な思いを綴ってらっしゃるので、ぜひご覧ください。
noteに飛びます。
それから、タグ付けツイートをとても熱心に応援してらした中野氏のnoteのURLも貼っておきます。
こちらもぜひに。
(運営に携わってらした他の方々の分までピックアップできず、申し訳ございません)
専門用語については調べながらだったり、思考などが現場の方と違う可能性もあるが、その点についてはご容赦いただきたい。万が一、解釈が違っていたり足りていないなどがあれば、ご教授いただきたく存じます。
- ワークスタイル・トランスフォーメーション(株式会社キャスター 石倉秀明氏)
強そうなセッションのタイトルでした。戦えそう。
国籍や性別など、多様性が叫ばれている時代だが、働き方(=ワークスタイル)にも多様性が必要である。
今までは集合型(出社して、雇用形態も労働時間も同じで、新卒から長く勤めるような働き方)だったが、これからは分散型、つまり多様な働き方に変化していきますよ、とのこと。
しかもこの変化というのは本人が望む望まないに関わらず、訪れている。
確かに、テレワークが推奨され、「あれ? 思いの外働きやすいぞ」と感じた人も多いのではないだろうか。逆に、「やっぱり出社した方がいいな」と感じる人もいることだろう。出社することが評価対象になるべきではないし、成果を効率よく上げて、かつモチベーションを保てるのであれば
そのときに大事なのは、その場に「いない」人にあわせてコミュニケーションをとることである。
だからメンバーの誰かがリモート勤務のときは、出社している人間はリモートでミーティングをする。
そもそもリモート勤務は悪いことではないのだから、同等に扱われて当然だ。
もしミーティングに参加できない人がいれば、事前に意見を聞いておけば良いし、議事録も結果だけでなく、プロセスや決まらなかったこともきちんと記しておけばなお不公平が減る(このあたりは以前デブサミでもナカミチ氏が話されていたように思う)。
しかし、リモート勤務も良いことづくめではない。
たとえば、雑談であったり、ちょっとした相談がしづらいのだという。
このあたりに関しては、実際勤務をしたことがないことが影響して感覚が掴めなかったが、通りすがりに「あ、ちょっと」と声を掛けられるようなシチュエーションがない、というようなことだろうかと思う。それは確かにやりづらい気もする。
なので、雑談が「仕事をしていないイメージ」から、「仕事をするうえで必要なもの」に変わっていくのかなあと。雑談の中からアイデアなどが生まれることはしばしばありますものね。空気感や距離感が話しやすければ、議論の活性化にもつながるといえる。
それともうひとつ、欠点と呼んでいいかは分からないが、リモート勤務において重要視されるコミュニケーション能力も変化しているということ。
今までは話し上手の聞き上手が何かと重宝されてきたが、チャットベースのコミュニケーションが主体になってくると、書く力と読み取る力が求められるようになっていくのだ。空気を読むことから、正しい情報をいかにわかりやすく、シンプルに伝えられるか。
だから自分の思考を言語化できなかったり、文章をきちんと読めないととても苦労する羽目になる。パソコンやスマホの向こうでまさかジェスチャーしているなど誰が考えられようか。
チャットではボディランゲージも、大阪人お得意の擬音語祭りも通用しない。
なので、思考やプロセスなどを可視化することが大事になってくる。
これに関しては、リーダーの役目にも通じているという。
このあたりから「ウワ、わたしまだその域に達してませんわ」といよいよ手汗ダラダラになっていたが、石倉氏いわく「リーダーは邪魔してはいけない」とのこと。多様なメンバーが働けるよう、ルールや個々にあわせた目標設定をするのが役目なのだという。
そして上述したものはもちろん、スケジュールやToDoなどの管理も可視化しておくこと。結果ではなく、結果に向けた点ごとが重要で、評価よりも目標設定が大事であること、などなど。
働きやすい環境を整備し、そのあとは各々の多様性を尊重し、目の間のメンバーとミッションに向き合いながらチームの成果を上げるのがリーダーである。そのためには「信頼する/される」といったプロセスが重要であるし、多様性を受け入れられるだけのキャパシティも必要だよね、とのこと。わかる。
多様性という言葉には時々で変わるようなモチベーションも含まれており、人と比べてあれこれ悩む必要はない。
ときに触発されることもあるけれど、自分自身を潰してしまいそうなモチベーションの保ち方だったり、他者との比較はしてはいけないなあと感じた。逆に、自分の今のモチベーションを誰かに押し付けてしまわないように、と自戒の念をこめて書いている。
- 感想
こうだったらいいな〜っていう理想のリーダー像を垣間見た。おれのかんがえるさいきょうのリーダー、みたいなやつです。
働き方もまさしくそうで、変わるチャンスってきっと今なんだと思う。
チャット云々についてTwitterにも書いたのだが、文章を書くときに個人的に怖いのが「日本語が間違っている」ということ。
誤字脱字以上に、敬語・丁寧語・謙譲語が未だ使い分けができていない。だから目上の人に対して、しかも大人数の前で文章を書くということが怖い。失礼だとかいろいろ思われそうで、いつもドキドキしてしまう。
文章を書くのがにがてだという人はきっとこの感覚を持っていることが多いのではないだろうか。
加えて気を遣いすぎて長文になった結果、かえって訳が分からなくなり、論点がずれてしまう、なども挙げられると思う。
くわえて、どうしても出社しなければならない職種(福祉系や物流系など)の待遇や、SESが派遣先でテレワークになりにくい問題など新たな課題も山盛りてんこ盛りだなあと、このセッションに直接関係はないもののふと思い浮かんだ。
素晴らしいセッションをありがとうございました。
②に続きます。